置換化石とは何かという説明や、置換化石ができる条件を紹介しています。
虫入り琥珀が自然界でどのようにしてできるのか、また人工物としての虫入り琥珀はどうやって作るのかということを紹介したいと思います。
まず琥珀の元となる物質は樹木から生成されます。樹木に傷がつくとそこから「樹脂」といわれる傷口を保護するための粘液が分泌されます(人間に血液がかさぶたになるのと同じようなものです)。
そしてその樹脂はしばしば周辺にいる昆虫をまきこんでしまうことがあります。その昆虫をまきこんだ樹脂の塊が地中深くに埋もれ、長い年月がたつとやがて化石になります。これが虫入り琥珀なわけです。
市販でも虫入り琥珀が売られていますが、あれについてはコーパルやスチレン樹脂を溶解させて現生の昆虫の死骸を封入したものにすぎません。古代種の虫が混入している自然にできた琥珀ではないので買う場合はそのつもりで買いましょう。