示準化石とは何かということをわかりやすく解説しています。中学校の教科書でも習うことですが、忘れている場合や再確認にお役立てください。
化石と地層の年代の関係について解説しています。地層というのは砂・泥・火山灰・岩・生物の遺骸など様々な自然物が堆積してできる層のことです。
地層の断面は縞状の構造をしており、下の層ほど古い年代に堆積したもの、上の層ほど新しい年代に堆積したものになります※1。
※1…このことを地層累重の法則と呼びます。、1669年ニコラウス・ステノが提唱し、1791年にウィリアム・スミスによって確立されました。
そのため地層を観察することで、その地層に埋まっている堆積物がいつの年代に堆積したものなのかを推定することができます。
もちろん地層は普通地面の中にありますので見ることができないのですが、何らかの原因で断面が露出しているようなところでは観察できます。
こういった露出部分から化石が発掘できることが多いのです。例えばグランドキャニオンなんかの大峡谷では数億年もの年代の地層を観察することができます。
ただ地層累重の法則を使っても年代が推定できないケースがあります。例えば地層がほぼ垂直方向に傾いていたり、プレートの移動や地震などの圧力で上下がひっくり返ってしまっているケースです。
この場合は上下の地層の化石を調査して年代の順序を推定します。